岡田朔

ねこじゃんイベントいご参加頂きありがとうございました。 遼さんの書いた冒頭部分を読んで、そのままの世界が読みたいなと強く思った作品だったので、おかしなジャンルに当たらないかとても心配でしたし、ファンタジー(海洋)というジャンルで良かったんだろうかと気になっていたのですが、私の心配は杞憂だったようです。 時代や戦争、飛行機に対する深い知識がある遼さんが書くファンタジーは、懐かしさと気品を備えたしっかりとした世界があって、古い映画のように美しかったです。 飛行機で旅するシーンも、危険にさらされクライマックスも、まるで自分がそこに乗り込んでいるように想像ができて、ワクワクドキドキしました。 物語の中の会話やちょっとした所作などがロマンティックな雰囲気を作っている為、主人公と猫の遭遇する不思議なできごとが嘘くさくならずに上手く溶け込んでいて、この時代に空を飛んでいる飛行機乗りたちは本当にこういう不思議な体験をしていたんじゃないかと思わされます。 愛する人を亡くしてしまった主人公は、この不思議な体験をしたことで、愛しい想いを胸に抱いたまま新しい時代へと進んでいけるんでしょうね。 その傍にはいつも猫のクレーアがいて、彼を守ってくれるように思います。 できたら彼女のことをずっと想って生きて欲しいと願ってしまうのは実際には酷な話なのかもしれませんが、遼さんの物語がとてもロマンチックだからなんでしょう。 遼さんの書く物語にはふんわりとした温かい雰囲気があって(ちょっとレトロ感があるのも)私はとても好きなんですが、このお話はそういったものがより強く感じられてしっかりと堪能させていただくことができました。 素敵なお話をありがとうございました。
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朔さん、素敵なレヴューを有難う御座います♪ アイディアが無い分、雰囲気で勝負・・・です。(笑) でも、レトロと言って頂いて嬉しいです。 有難う御座います♪ 遼さんより。

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