佐倉 理恵

さて、悲鳴からはじまる物語の裏設定の話です。 この話、あくまで主人公は人間なので 別に刀さえあれば、金田家の人間でなくても 心の中には入れます。 ただ、金田家が代々受け継いできたものだし、 ノウハウもわかっているので、 半ば使命感に囚われた形で鬼退治を金田家が担っています。 あ、ちなみに、一人で戦う孤独だなんだと言っていますが、刀は一つしかないので、 その瞬間に刀を手に持っている人=主人公しか心の中には行けない、という意味です。 この下手な説明でわかるだろうか…。 もう1つの裏設定。 もう一度言いますが、主人公はあくまで人間です。 なので、少年が主人公を忘れていたのは 自殺未遂の後遺症です。 自殺未遂のショックで、一部の記憶が吹き飛んでしまい、それが偶然主人公に関しての記憶だった。 ので、主人公が鬼退治を行った人物 みんながみんな主人公のことを忘れるわけではありません。むしろ覚えている人の方が多い。 というのが裏設定。 ちなみに、ビルの屋上から落ちていく少年を主人公がどうやって助けたのかは謎です。たぶん、鬼退治で鍛えた超人的な運動神経でどうにかしたんだと思います。 も1つ喋ると、これ、少年の鬼退治、母親の鬼退治、主人公の鬼退治、どういう順番で入れるかも少し悩みました。 最初は少年の鬼退治、母親の鬼退治を経て主人公の鬼退治にして笑ってエンドにしようかと思いましたがなんだか書きづらくて没。 母親が少年の自殺未遂にショックを受けて自殺する案もありましたが、鬱展開の極みに到達しそうだったのでこれも没。 でも、人の悩みがその人だけの問題に留まらず、周りの環境や周りの人の接し方、生活歴にも起因することを示したかったので、 どうしても母親の鬼退治の描写は入れたかった…! ほら、あの、虐待の負の連鎖的なところをね。 で、落ち着いたのが、母親の鬼退治完遂は諦めて、 少年の鬼退治、主人公の鬼退治を経て母親の鬼退治へ向かうところでエンドという…。 中途半端な気もしますが、詰め込みたいことは詰め込みました。ギリギリ。 最初、一回目の鬼退治と二回目の鬼退治を全く関連性のない人物にしようかと思いましたが、伝えたいことが伝わらないので没にした設定もありましたネ。 稚拙ですが、そんなこんなでできた話なんですよ、ハイ。

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