しじむ

携帯小説には珍しく、特に超人的な人物も出てこないし、派手な事件が起こるわけでもない。 にもかかわらず、一日で読み終えてしまいました。 派手な舞台装置が無いぶん、文章の雰囲気が際立っていました。 その雰囲気は、私にはとても心地のよいものでした。 語りすぎることのない程度に、丹念に綴られた文章は、職人の手作りの体温が伝わるような、この作品そのものがアンティークよろしく、いつまでも手にとって眺めていたくなるものでした。 とか色々言ってみましたが、理屈抜きで好きです。
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