あおい 千隼

レビュー失礼致します。 主人公の少年は、友人ふたりと、ある謎を解くために乗り出します。 その謎とは、眼鏡店に噂される『行方不明者』が相次ぐというもの。 主人公の推理では、度重なる店内の増築により、店に訪れた客が店内でさ迷ってしまう、そう推理します。 イギリスに、幽霊をさ迷わせるために増築を繰り返したと言われている、 『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』 がございますね。 そういったミステリー要素が多分に練り込まれ、本作品の面白味が十二分に発揮されております。 主人公と友人たちは、謎を解くために店内へと赴きます。 すると先客が…… 街に探偵事務所を構える、通称『日雇いロケット探偵』が、調査をしています。 彼に忠告されるものの、主人公たちは店内へ潜入します。 作者様の不思議に満ちた世界観。 今作品にも、不思議な魔法のようなエッセンスが、薫りたつように広がっております。 店員はスタイルのよい女性。 店内は明るく、様々な眼鏡がディスプレイされております。 地上6階建ての店は、地下に牢があるのではと推理したとおり、地下では消えた客たちが…… 子供の好奇心や冒険心とは、無限大でございます。 それに漏れることなく主人公たちは、地下へと降りて最悪な事態へと見舞われてしまいます。 少年たちは無事に脱出できるのでしょうか。 眼鏡店の真の目的は。 捕らえられた客たちの運命は――― 是非ともその目でお確かめ下さい。 それから、眼鏡を忘れずに…… 有り難うございました。

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