僭越ながらレビューさせて頂きます。 読み終えた後、空色の世界が浮かび上がりました。 主人公と、七瀬の少し赤みを帯びた笑顔も一緒に浮かび上がります。 構成力とテンポが素晴らしく、ページを追う毎にドキドキして、気がつけば読み終えていました。この世界観に吸い込まれたからこそ、夢中で終わりに気がつかなかったのです。 小学生の頃から始めた文通。小さなプライドと共に偽りを重ねた時間。 高校も一緒だと気付き、それに耐えられなくなって行った告白。 全てのすれ違いに胸が締め付けられます。 子供の頃、誰もが感じる葛藤が十分に伝わってきます。 青春っていいな……改めて感じてしまいました。 学生が読めば共感し、大人が読めば懐かしく楽しめる秀逸な物語。 続きが読みたくて仕方が無い作品です!
1件・2件

この投稿に対するコメントはありません