僭越ながらレビューさせて頂きます。 星降町。この言葉に惹かれて、物語を拝見させて頂きました。 切ない始まりに心を動かされ、その後の不思議な展開に心を奪われます。 何気なく始まった、ネコの交換日記。絶望の淵にいるマミに、少しずつ希望が見えてきました。そのやり取りが可愛く、思わずクスリとしてしまいます。手袋の場面は、買い出しも含めて心が暖かくなりました。 しかし、その中には多くの謎が含まれています。 それはちょっとした間違いやズレ。引っ掛かりながらも読み進めると、中盤で驚きの真実が待っていました。 パラレルワールドと、その先にある真実の違い。それらの構成と描写が素晴らしく、ここからは手を止めずに読み進めてしまいます。 さらにキャラの個性が際立っている事も、目が離せない要素の一つ。 特にヨウコは秀逸です。謎を残して去りましたが、小説に重みと感動を与える必要不可欠なキャラです。驚き、不安、感動を与える為に必要な悪のキャラ。それを盛り込まれたヨウコを見て、終盤ではドキドキする展開の連続でした。 (スバルの世界のヨウコが気になりますね) 勿論、ヨウコだけではありません。毛糸を買う時の店員は温かく、公園までの道程を導いてくれた、おばさん・旦那・近所の人・老人には涙が溢れました。 勇気をもって一歩を踏み出したマミだからこそ、みんなが助けてくれるのですよね。 名も無き人まで印象に残す、この構成に盛り込んだ手法は脱帽です。 そして、伏線を回収し、幾つもの謎が解けたラスト。新しい3つの命と共に、マミは未来へと進みます。 しかし、残された謎もある……今後の展開は、別視線からの物語か? それとも、その後の展開が待っているのか? 星降町の謎が全て解けるまで、追いかけます!
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タッくん、素晴らしいレビューありがとうございます。 いや、お恥ずかしい。 このシリーズは、ほんとに初期の作品で、長編モノに初めて挑戦した作品でもあります。 内容が拙すぎるので、自分では黒歴史なのです。 でも手を入れたくて見直すと、意外にも今のテイストを発見するのですよ。 まあ、つまり進歩していない証拠ですね(ΦωΦ)
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構成が半端ないです(゚∀゚) 毛根作品を見て回った後に、また行きますね!
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