月弓 ゆえ

ふわりと暖かいイメージの『空色』によせて、優しい作者さまの美しい表現が堪能できる作品です。 思春期の淡い恋心を想い出します。 もしかしたら、作者さまの体験談なのかなとドキドキいたします。 主人公のついた、ひとつの嘘。 それがなかったら、この恋もなかったのでしょうから、思えば不思議なご縁ですね。 いえ、作者さまは恋とは仰っていないので、これはわたしの勝手な解釈かもしれません。 文字をうかべる七瀬と、目の前にいる七瀬。 そのウラハラを感じた時には、すでに、恋に落ちていたのかしらと頬がゆるみました。 もどかしいふたりの様子はもどかしいまま展開しますが、ラストシーンでは暖かな空色に包まれます。 そこで感じた新たな未来。 おふたりは、もしかして? 続きがあるなら見守りたい、そのような感覚におちいりました。 秋吉 真幸さま、ほっこりと優しい、素敵な作品をありがとうございます。
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