僭越ながらレビューさせて頂きます。 史実を元にしたという事で、当時を想像しながら拝見させていただきました。 お国の為の精神。昨今では見られなくなった日本の文化が伝わってきます。良くも悪くも愛国心が薄い日本。少し前の時代では強い思いがあったのですよね。感慨深いです。 愛国心が強すぎて独裁になるのは困りますが、やはり住む国を愛する心は美しく感じます。 そんな期待を背負った星子や涼子は、ストレスなんて言葉はない時代に、体調を崩すほどのストレスを感じていたのでしょう。すぐに連絡できる現代だって、ホームシックにかかりますからね。 優しさが伝わる海外の生活でも、既に結婚できるまで形成された歳の二人の辛い思いが伝わってきます。 そして逃げ帰ったという呵責。時を重ねても心の隅に残るわだかまり。 そんな苦しい感情を溶かす、ラストのミルクチョコレート。優しい甘さと共に、読者の目頭も熱くさせます。 まるで、明治にいるような臨場感が味わえる秀逸な作品。 面白かったです!
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おはようございます~♪ さっそくの閲覧ありがとうございました! 明治時代に五人の少女が留学した史実がベースになっています。 その中の一人、津田塾を開いた津田梅子が桃子のモデルです。 昔は何か事を成し遂げるのには家名や国家繁栄など自分のためではなかったことでしょう。 期待に応えた人は称賛され、応えられなかった人は存在すら忘れられてしまいます。その間、どんなに努力していたとしても。 古き佳き時代に、そんな影となってしまった人間を書いてみたかったのです。 少しでも伝わっていたのなら書き上げた甲斐がありました。 いつもながら丁寧なレビュー、とても嬉しかったです!
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おおっ、津田梅子Σ(゚Д゚)!

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