ゼンジマ7

私も何年か前には全くの同意見で、それが行き着く先は司馬遼太郎になります。 けど素人がこれをやっちゃうと、どうしても説明多寡になりがちで、歴史好きならともかく一般受けは絶対にしない、いや、今の私が読んでもつまらないシロモノになっちゃうんですよね。(司馬遼太郎が面白いのは、かの作家が天才だからに相違ありません) この考えが変わったのは津本陽を読んでです。津本陽の作風は司馬遼太郎の対極にあると言ってもいいんですが、津本陽を読むと現代人の私が戦さ場の真っ只中に放り込まれてしまうんですね。そう、隣の足軽の息遣いまで聞こえてくるくらいリアル。 群像にしなくても、視野が広くなくても、もっと生々しく歴史を感じるんです。 以来、津本陽を意識して『書く』ではなく『描く』時代小説を目指すようになりました。 まあそんな上手くは出来てませんが。 やっぱりプロの作家は違うなぁと…
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