藤白 圭

普通の子供がいきなりモンスター・チルドレンに。 こういう報道って多いですよね。 今作品は、現代社会の問題に痛烈に切り込んだ問題作。 子供の「心」を作るのは、親であり、育っている環境であり、周りからの言動。 少しずつ変化していったであろう子供達の表情や行動。 分からないようでいて、分かるように発せられている子供のSOS。 それらに気が付かず。 気が付いていても、「首を突っ込みたくない」と目を逸らし、見なかったフリを続ける大人達。 そして、子供の心の中にいる「モンスター」が抑えきれずに暴れ出すのだろう。 時に己を守るために。 時に友人を守るために。 虐めや虐待をテーマに描かれた作品で、全体的に重々しい雰囲気が流れているものの、子供達は子供達なりに色々思うところがあり、そして、こんな行動をとってしまうのだろうことを直球で描き、更には、彼らの中で昇華させ、そして、彼らの「その後」までもを描いてあることで、「希望」や「未来」の明るさを感じさせてくれる作品。 物凄く胸に響きました。 読ませてくださりありがとうございます。
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レビューをありがとうございます。嬉しいです! 自分の小学校時代の経験を基に書いた作品ですが、いつの時代にもこういうことは起こっていると思います。 どうか1人でも救われますように。明るい未来を信じて一歩を踏み出せますように。そんな願いを込めて書きました。 深く読み込んでくださってありがとうございました。

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