この作品の桜は、様々な時代の様々な想いで彩られている。 名前の由来という物語の軸を語るのは初々しい女生徒。 名付け親である祖母からの手紙を追うことで、その意味を明かしていくのだが…… 手紙語りから、舞台は吸い込まれるように息苦しかった頃の日本へ。それは祖母の若かりし頃、戦地へ赴く夫との思い出の時。 そこで語られる、若い夫婦の未来への切望。身を切られるような想いを飲み込み、静かに桜を見上げる二人が目に浮かびました。 時を超え、想いを繋いでヒロインに付けられた名は、本当に美しい。 そしてラスト。ヒロインに投げかけられた、運命を予感させるワンシーン……実に爽やかで希望溢れるものでした。未来はきっと、輝いている。 素晴らしい桜の物語です。
1件・3件
満月 兎の助様、初めまして。 素晴らしい、勿体ない程のレビューを有難うございました。 今の世の礎となった先人達の、その尊き命を、その願いを忘れてはならないと思うのです。 また、その願いを現代人の我々が引き継ぎ、守っていかねばならないと思うのです。 そんな思いを込めて書いたのが「花ノ名」です。 満月 兎の助様に、僅かでも何かが届いたのならば幸いです。 有難うございました。
2件
初めまして芙羽さん(*^_^*) お仲間のレビューからお伺いし、拙いながらも読後の感動を作者さまにお伝えしたくレビューさせて頂きました。 仰る通りですね。あの時代に生きた方々の苦しみや無念、その中でも抱いていた希望、そんなものを伝えていかなければなりません。 物書きの端くれなら尚の事です。 大変胸に沁みる作品でした。 丁寧なレス、ありがとうございます。
1件1件

/1ページ

1件