僭越ながらレビューさせて頂きます。 冒頭は切なさを感じさせ、眼鏡にどんな想いがあるのか気になりました。繊細な表現は謎と共に私を惹き付けていきます。 そして、優子が必死になって眼鏡を修復するために人生を捧げる……その答えに目頭を熱くしました。 父の人生そのものだった眼鏡で、もう一度あの時の優しさを取り戻したかったのですね。 私の実家も昔は個人経営をしていました。今はなく、思い出となってしまった店。そんな店に置いてあったアイテムを見ると、まるであの時に戻ったような錯覚を受けます。 もう何もないのに、目を閉じればハッキリと細かいところまで浮かび上がります。 そんな思い出が物語のラストと重なり、涙が溢れてしまいました。 切なく、儚く、優しさ包まれた作品。 心に響く感動をあたえてくれる物語です!
1件

この投稿に対するコメントはありません