早川素子

多くの問題が提示される物語。 人の闇、世界の闇。 根源を辿るのは、隠蔽・改竄されたあとではもう分からない世界。 必要な犠牲。尊い命、豊かな精神。 人は目の前に死をぶら下げないと分からないというのは本当にその通りだと、葬儀に参列する機会がある度に思わされます。 死を悼む人。 残された人を支える人。 形式的に訪れる人。 目の前にぶら下げてもなお、死が遠いものだと思う人たちがいるのだから、無理もないのかもしれません。 命について、私はよく考えます。 だからこそ、紡いでいける物語もあるはず。そう思って執筆することもあります。 深く考えさせられる題材でした。 お勧めしたい作品です! 素敵な物語を、ありがとうございました。
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感想ありがとうございます!!SF的なギミックやらウイルスやらの説明が多く、果たして読んでくれる方はいるのだろうかと思いながら執筆した今作。もともとは長編の予定でした 誰かの犠牲無しでは幸福は成り立たないゼロサムゲームみたいなのが社会で、皆が幸せになったら、「幸せ」が意味を成さぬ物に成り下がり、それが当たり前になるのではないかという一抹の不安が自分にはあって。それはとても残酷な世界だと思うのです。 テレビで流れる悲劇的なニュースにお茶の間は形式的に同情をするのですが、次の瞬間は自分達の日常に戻っている。 テレビの向こう側では壮絶な悲劇が繰り広げられているのに、お茶の間ではフィクションの映像
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多少の用語が分からず調べたものと、なんとなく理解したものもありましたが、SF好きなのでこういうものが書ける人を尊敬します。私はSFは今のところ読む専門で書くにはどうしても知識が足りなくて… 多少誤字脱字がありましたよ。私は指摘されたい派なので、コメントにてお伝えしようかと思いました。 そういうことを私も考えるので、よく分かります。 事件も事故も、天災も戦争も。自分が当事者にならないと、本当に近しい人に起こらないと、どこまでいっても創作のそれと大して変わらぬものだと思ってしまうんですよね、人って。それが哀しいとも思うのに、私もそういう側の人間だと感じることもあって。 なんとも言えない気持ちに

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