『生まれ出でようとするものは、一つの世界を壊さねばならない』 神々の終焉にして、新生を描いた一大叙事詩。 ・・・まさに、圧巻です! ありとあらゆる神話の神々が入り乱れてのクロスオーバーは矢張り読みごたえ抜群でした。 登場場面こそ限られますが、地味に存在感を発揮していた日本神話勢が好きです。 あと、ヤハウェは迷惑ですが何か憎めないです。 また、戦闘シーンの勢いや地の文の小ネタの魅力は言わずもがなですが、絵になる名場面が沢山描けている腕前に唸りっぱなしでした。 凝ったレトリックだけでも、勢いだけでも名場面を描く事は本当に難しいと、私自身が創作の中で痛感しているので。 ラグナロク勃発、魔神同盟旗艦の壊滅とかヘイムダル絡みの場面が印象深いです。 ヘイムダルって思い返すと結構格好良いシーンに恵まれている神物に感じます。 愉快な?ロキ一家の箱推しを除けば北欧神話勢一の推しメンです。 最後に私見ですが、ラグナロクが神々の進化に不可欠な通過儀礼であったならば、それを引き起こしたロキは戦犯である以上に聖仙の御心、多元宇宙の真理の実現者とも言えるのかな、と感じました。 ラグナロクを経たからこそ神々は神々たる未来を迎えたのならば(劇中では未来と過去がメビウスの輪みたいになっていると解釈しています) イスカリオテのユダが裏切りによってイエスの人類救済を完遂せしめた様だな、と。
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おぉ!返すのかなり遅れてすいませんが 非常に丁寧で切り込んだレビューありがとうございまするm(__)m 俺の作品では一番長く書いた甲斐が有りました そう!ウテナでも引用されたデミアンのその有名な一節 今作モチーフ一つでもある ブラフマーが黄金の卵から産まれて世界を創造する ヒンドゥー教の創世神話とも重なりますな 日本の神々はもち肌、ヤハウェは魔ダ破がメインなので 脇役にしつつそれぞれへの伏線張りましたからね シヴァ神が大黒天で仏がライバルと考えれば 日本の神々が一番派手にもなりますぜ(笑) ヤハウェは魔ダ破のラスボスなので 今作ではウザキャラ寄りですね そりゃあ普段から細かいネタ考えつ

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