月弓 ゆえ

心温まる優しい作品にレビューさせていただきます。 ほやっと居心地の良いご夫婦のひとコマ。 夫の誕生日という大切な日。 その中のおそらく数分間が描かれています。 思い出の公園で出会った少女の出来事と、ご夫婦の幼い頃の記憶が同時進行するため、限られた文字数にも内容が詰まって感じられます。 そしてラストシーン。 このとき最も大切だった事を忘れていた彼が思い出したことは?そんな彼が引き起こしたまさかの奇跡とは。 会話文が主体であり、またテンポの良さによって読みやすさは抜群です。 作者さまは男性だと認識しておりますが、思わず女性らしさを感じる表現の数々。 くせになる、そんな言葉がぴったりの秀逸な愛情の物語です。 追伸:もしも女性でしたらごめんなさい。

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