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アイ
夜市彼乃
2017/4/16 18:10
以前ちらっと拝見させていただいたのですが、せっかくコメントで紹介していただきましたので、じっくり拝読させていただきました。拙い文で恐縮ですが、僭越ながらレビューさせていただきます。 色部様は毎回、妄想コンテストの時期に短編を一つずつ出していらっしゃったので、この作品もコンテスト用なのだなと思い(参加イベント欄を拝見すると「ごめんなさい」のコンテストだったようですね)、読み進めていきました。 読後。 「あれ? どこに『ごめんなさい』あった?」 それくらい、引き込まれました。二周目で二か所、謝罪の言葉を見つけました(もっとあったらすみません)。見つけたのは、四ページ目の「ごめん」と五ページ目の「ごめんなさい」。どちらからにせよ、私にはここまでの膨らませ方はできない!と思いました。アイデアの種に、私は2をかけていくところを、色部様は10乗していっているんじゃないかと思うくらい、話の広げ方に感動しました(たぶんn>1.08)。 内容に関しては、ロボット工学、教育、心理学と多彩な観点から細かい描写がなされていて、実にリアリティがありました。冒頭のロボット三原則に引き付けられたが最後です(こういうの大好きです笑)。洗脳の話はDVが典型例、ストックホルム症候群に通じるところもあるのかな、と思いました。 遠い未来が舞台ということで、"今"の主流のロボット四原則や、"十年前"に京都のプログラマが研究し、採用された「人間を愛する」原則といった、未来の常識は、この物語を作られた色部様ご自身の見解なのかな、と感じました。 それは"最近"心理学者たちの間で話題の「愛とは……」という言葉にも言えることです。アイが、共にいる未来を奪おうとした「俺」は、アイのその望みを奪おうとした。あえて「一蹴」という語を使われているということは、そういうニュアンスで書かれたのではないのかもしれませんが、私にはそう感じられました。 あとは、七ページの「ロボットでは初めて」というのはアイが特殊であることの伏線だったのかなと思いつつ。 字数限界ぎりぎりまで語ってしまってすみません。長文失礼いたしました。 また別の作品も精読させていただきます。素敵な作品をありがとうございました。
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色部耀
2017/4/17 0:35
970文字もの本格的なコメントを頂いたのは初めてです! この作品は、本当に多くのものを詰め込んでいます。しかし、そのほぼ全てを葉月さんは読み解いてくれたようですね。感激です。 葉月さんが「思った」「感じた」と言う点は全て私の脳内を覗いたのかというくらい正確に文字にしていただけています。 もう少し微分させて貰うなら、ロボット工学の中でもプログラミング的な分野しか語っておりません。線型代数学や解析学の範疇ですね。しかし私の持っている知見であるところよ「神経の成長」に関する生命科学をベースに考えているので、プログラミング本職の人には説得力を持たないことでしょう。 この「アイ」を執筆した後で総務省がA
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