苺飴

『午後十時十二分の朝焼け』読ませて頂きました。 読み終わって思ったのは、琴線に触れる作品なので、人によって強く感じる部分や受け止め方は様々だろうな…という事でした。 御薬袋は一見人付き合いが上手い人に見えますが、それは処世術として人間関係を良好にする為で、実は相手と必要以上に距離をとり踏み込む事もせず、内面をガチガチにガードしてる人でした。 そこに魔窟が次々ガードを壊してくるんですね。 素直に好意を表現して、毎日お手製のお弁当を作ってきたり、パーフェクトな女装( 〃艸〃)で乗り込んできたり。 御薬袋は元々『生きている(く)意味がわからない。』『生きている(く)意味があるのだろうか』と思いながら生きてきた人で、その実心の奥底では『一人で居たい。独りになりたくない。』と葛藤している人でした。 でも徐々にガードを崩され、魔窟の愛情と体温に癒され、人生に前向きになってきた時に、魔窟の心の深い傷の理由が明かされて…。 今まで生きていく価値を見いだせないと思いながら生きてきた御薬袋と、深い傷を持ったまま生きてきた魔窟の2人が出逢い、マイナスばかりに感じてた運命がプラスになっていくのを見て、本当に嬉しくなりました。 今作に『ちょっと壊れてしまった猫田さん』が出てきますが、続編は彼が主人公で、猫田さんのその後が書かれているので、続編も読もうと思ってます。 シリアスで辛いシーンも多いですが、『甘々・ハピエン好き』な私でも素直に楽しめました。 是非一度読んでみてはいかがでしょうか。オススメです。
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苺飴さん、こんばんは とても丁寧なレビューをありがとうございます 苺飴さんからのご提案を聞いた時、僕は素直に嬉しいと思いました とても貴重なお気持ちを頂けたなと思いました ちゃんとお返事したいので、また長くなってしまいますが、お許しください まず、苺飴さん、御薬袋の葛藤を読み取ってくださりありがとうございます 若い頃に負った深い傷というものは、やはり直ぐに治るものではなく、ずっと残り続けるものです 幼少の頃の失態を大人になった今でもふと思い出してしまうように それでも魔窟と出会って、誰かのためにと思った瞬間に御薬袋は前に進めるようになりました 確かに猫田さんも出て来ますね(笑) 彼も救
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