有澤いつき

 拝読いたしました。  はじめに、レビューをさせて頂く段階で最新更新分までは読めておりません(つまらないからではなく、感想を書くにあたりある程度まで読ませて頂けたと判断したためです)。ですので、私がこれから書くことがこの先に判明するのかもしれませんが、そこはご容赦して頂きたく存じます。また、あくまでも一読者の感想であり、作品ならびに作者様を貶める意図がないことはご理解ください。  王道か変わり種か? ということでしたが、人により受け取りかたは様々だと思います。設定に真新しさがある、キャラクターのジョブが斬新、RPGでのお約束がないなど、その可能性は様々です。ですので私個人の感覚、今まで読んだ小説を踏まえて感想を述べるならば、「キャラクター設定に工夫を感じるが、展開としては王道」に感じました。  復讐の旅路はハイ・ファンタジーではよく見る動機だと思います。魔女の呪い自体もファンタジー世界にあふれる敵として珍しいものではありません。もし斬新さで目を引くものがあるとすれば、性転換したルムと、怪物になれるサンダーなのでしょう。  性転換、という要素も最近はよく見るようになりました。美女と野獣のような取り合わせは、斬新さというよりは二人のキャラクターに魅力を感じるのだと思います。私自身も凸凹コンビのような二人の関係、やり取りを微笑ましく思いました。  ただ、ルムの性格や二人の関係を見ていると、果たして性転換した意味はあるのか? とふと疑問に思います。ルムが襲われたとき、助けられたとき、弱気になったとき、その反応がいずれも女々しい(彼は元男なのでこの言葉を使います)のです。呪いを解く、復讐するといいながら女性らしく振る舞い、旅をしているように感じました。そこは彼の性格にかかわる部分なのでなんとも言い難いですが、ルムが女の子にされたことで「何をされること」が不快なのか? を明示されるとよりルムの人となりを理解できるのかなと思いました。  設定に関する部分に大半を割かせて頂きましたが、二人の軽妙なやり取りは見ていて楽しかったです。まだ続く旅のなかでどう変わっていくのか、読み進めたいと思います。この度はご紹介頂きましてありがとうございました。
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 貴重なご意見ありがとうございました!  まず「王道か変わり種か」という設問につきまして。  自身としては『王道展開にしたい』というところからこの物語を書いたといっても過言ではありません。なので話の大筋は『わかりやすい勧善懲悪』として描いていきたいと思っています。このような投稿サイトにおいては競うように『変わったファンタジー』に挑戦した作品が多く、ちょっとお腹一杯だったので敢えて王道に挑んでみました。  「設定は斬新、展開は王道」のお言葉に一安心しております。  ルムの「性転換にした意味合いが薄い」につきまして。  過去のレビューでも「ルムが女にされたことへの抵抗感があまりない」との指摘が
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