かるり

文字に囚われていく。この言葉がぴったり合う作品でした。 山、風、川、空気とあらゆるものが丁寧に描かれているので、自分が作品の中に入り込んだ気がします。読み終えてもしばらく、独特のトリップに酔っていました。 ゆるやかに紡がれていく少女と少年の成長、命と向き合う様は、非日常やドラマがあるわけでないのに、惹きつけられました。自分が三人目として本の中に入り込んでいるようです。 素朴でただただ美しい。とても素敵な物語でした。
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