今野 綾

(他のサイトで読んだので、更新されていない分も含みます。) 小説は自分が体験したことのないことを、いかに疑似体験出来るかがみそだと思っています。 適度にリアリティを持たせつつ、未知なる世界へと読者を引き込む。 有月さんの文章は、それを難なくやり遂げています。見たこともない景色のはずなのに、文字を追い始めるとそれはあっという間に世界は凹凸をもち、はっきりとした色をもちました。 そこに居る人々は、知らない人のはずなのに、息をしだし笑ったり怒ったり、落胆したり。 すべて映像になって、それをどこまでも追いかけたくなるような衝動。 終わってほしくない気持ちと、結末を知りたい気持ちがせめぎ合う中、そっと閉じられる世界。 しかし、彼らはこの本の中で未だ人生を歩んでいるのだと言う確信めいた思いが私を包み込みました。 もしかしたら、どこかでばったり出会えるかもしれない。そんな風に思えてなりません。 素敵な作品ありがとうございました。
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あやちょこ 様 こんにちは。有月です。 他のサイトでもご感想やレビューくれてたのに、ここでももらえるだなんて。いつも本当に有り難うございます。 たくさん素敵なお言葉を頂いたので、それらに私なりに思うところをお返しする、ありきたりなご回答ではなくて。代わりに、ちょっと最近感じたことをお話してみたいなと、思い付きました。お付き合いください。 小説って本当に不思議ですよね。突然だけど。 本の中を覗くと、たいてい何章かに分かれてて。その中には段落があって、文章があって、さらに分解すると言葉が並んでる。 どの言葉をどんな順番で並べて、どんな物語を綴るかは作者の自由。完全に自由なんです。こ
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