羽読誠考

サークルへのご参加ありがとうございます。 作品拝読させていただきました。両作品へのレビューが似たようなものになりそうなので、こちらにまとめて載せさせていただきます。 これからのレビューは自らの素直な感想を、決して悪口や単なる批判にならないように述べさせていただきますが、作者自身からするとかえって非常に傷つくものになるかもしれません。あらかじめご了承ください。 この作品やもうひとつの作品を読んで僕は誇張ではなく衝撃を受けました。「こんな形の作品があったのか!」と。僕の考えではこの作品はファンタジー作品ではありません。「様々なシチュエーションでラブラブカップルがイチャコラしまくる官能小説」というのがこの作品の姿だと僕はとらえています。ファンタジー系のエロゲを小説として興したような作品です。 それゆえ、2つの作品へは「世界観への説明が少ない」「ファンタジー物としての世界の構築が甘い」等と言った批評は意味がないのです。ファンタジー物としての小説を目指していないからです。そのような批評は漫画「彼岸島」に「ホラー作品としておかしい」という批判をするくらいに的はずれなことなのです。 さて、イチャコラ小説として2つの作品は非常に強い熱意を持って描かれています。ありとあらゆる状況でイチャイチャちちくりあう主人公二人の姿は脱帽物です。そういう意味でシチュエーションもののエロ小説としてかなりのポテンシャルを両作品は秘めていると感じます。描写を多く多様にすれば、作者の熱意と呼応するように読者からの評価も高くなると思います。 純粋にファンタジー物としてこの作品を押し出したいという考えであれば、私のレビューは残酷極まりないものであると思います。しかし、この作品の一番の光る部分はそこであり、他を捨ててでもそこを伸ばすべきだと私は感じたのは事実です。このレビューをどうとらえていたただけるかはわかりませんが、作者の今後の糧に少しでも繋がればと祈っております。失礼いたしました。
1件

この投稿に対するコメントはありません