九日一

「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」 このセリフを知っている方は多いのではないでしょうか。 かの有名な「化物語」という小説およびアニメに出てくる登場人物の口ぐせです。 (かくいう僕はこの物語を読んだことはありませんが・・・・) 僕は、小説を書くというのもこれと一緒だと思うんです。  「何でもは書けないわよ。 知ってることだけ」 僕は現代の小学生の遊び事情や感性を書けないし、オフィスで働く社会人の方々の生活も書くことができません。 経験したことがないからです。  だから、投稿サイトなどには異世界モノの小説が溢れているのかなと思います。 知らない世界は書けないから、自分で世界をつくってしまえ!と。 ライトノベルの小説のほとんどが異世界モノ、学園モノである理由もまた、作者の経験の範囲が限られているからなのかもしれません。 同じ理由で、きっと書くことのできるキャラクターも作者の経験に依存します。 現実で世界で沢山の、生の物語に深く関わっている人は、それだけ登場人物の幅も広がるのではないか。 そうでない人の書くことのできる登場人物は、きっと小説や映画で観た人々でしかないのではないか。  そう思うと、いろいろ経験しないとなと思います。  小説のためにも、自分のためにも。
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ちょっと前のコメントにレス 冒頭のセリフ印象的でしたが、そこからのラノベの異世界についての九日一さんの考察、納得。 昔の人は知らないから現場に足で移動して生身で飛び込んだ 今の人は知らないから仮想空間に作ってしまえ 言い過ぎか。 卒論の時期ですか?がんばってください。
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コメントありがとうございます!  ライトノベルについて、現在は完全に夢想でしかなくストーリー重視の小説も、作者の生身の体験に基づいた現実的な小説も両方多いですね。 小説を書いて公開するハードルが大幅に下がったからでしょうか。 私は小説を読む中でなんらかの知識を吸収していきたいと思うタイプなので、異世界モノはあまり好きになれないんですよね。  卒論頑張ります。 1週間であと8つ論文読破!
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