「惚れたら、負け」 それは恋愛の摂理のようなもの。恋は魔物とはよく言ったもので、そこに落ちてしまったが最後、蟻地獄のようになかなか抜け出せないものだと思う。 恋愛は対等で、そこに勝ち負けなんかない、という人がいる。 けれど、好きな人のために自分を偽ったり、背伸びしたり、見ないふりをしたり…という経験は、多くの人に見に覚えのあるものなんじゃないだろうか。 好きな人の好きなものは気になるもの。知ってしまえば、いつの間にか自分も好きになってしまうもの。…たとえそれが、自分が手にすることのできない、愛する人の「妻」という存在であっても。 いつでも愛していたい。 いつでも彼のすべてを愛していたい。 …冒頭の主人公のモノローグは、読後彼の妻のモノローグでもあったのだと気付かされる。 恋は、こわい。 だけどドロドロの三角関係のはずなのに、筆者の描く世界は優しさに溢れていて、それがどうしようもなく、切ない。 恋愛に勝ち負けなんかない。 だけどどうしても叶わない恋もある。 ただのラブストーリーでは終わらない、大人の早川ワールド。堪能させていただきました。
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またたびさん、レビューありがとです! これ、結構自分では気に入ってるのに誰からもレビューがいただけないことが悔しかったんです。笑 勝ち負けなんてない。それでも、どうしても勝てない相手がいたりするものですよね。 自分で書いておいて言うのもなんですが、西澤常務がどれだけの良い男なのか、是非会って確認したいですねー。女二人にここまで想われる男とは…。 映画、【ただ、君を愛してる。】の、宮崎あおいの台詞です。 「好きな人が好きなものを、好きになりたかっただけ」 これを観て感化されて、私の人生の一部になった考え方を、歪んだ形として表現してみました(*´ω`*)笑 それでもこれは、大人の、純粋な恋愛
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