スランプということですが、僕は、よくできてると思いました。 読む前に、このシリーズで文化祭をからめるのは難しそうだなと思っていましたが、そこは難なくクリア。日常に溶け込むことで、“彼”の謎が、より深まった気がします。 内容的にも、“彼”の悪魔的な一面が今回、より強く感じられ、ラスト近くには、何か鬼気迫るものがありました。 狂気とも違う、もっと冷徹な残酷性。そのくせ、一瞬、“善”に振れる存在としての不完全さ。 もちろん、人間ではない。だが完全なる悪魔でもない。その中間のような。どちらにもなりきれない悲しみのようなものを感じました。 シリーズが進むごとに謎が深まっていく。 いい出来だと思います。 また続きを読ませてください(*^^*)
1件

この投稿に対するコメントはありません