西 東

寂しかったのだろうか? 少し似通った部分のある少女に、わざと誘われたのか、憐れみを持ったのかと考えてしまいます。 どちらも魔性を秘めた女性で有りながら悲しい余韻も感じました。 分かりあう事ができたなら、女は少女にとってこれ以上ない伴侶にもなれそうですが、静かな怒りを少女に覚えていた様にも思えます。 永遠に生きようとした者と、永遠に生きなければならない者との幻想的な出会いと別れの物語でした。
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>西東さん お読みいただき、ありがとうございます。 モデルとした乙姫とかぐや姫は、ともに不死を匂わせる存在でありながら、周囲の者達を残して(または去られて)、物語から退場します。 その二者が、もし出会い、自身の考えをぶつけあったら……というのが、今回の話の着想でした。 やや観念的に描いた作品でしたが、深く読みこんだコメントまでいただき、嬉しく想います。 重ねて、ありがとうございました。
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