あまりにも苦しい、幼い心の真実。 本作品は主人公の少年(青年)の心のひだを、グルリと裏返して丁寧に事細かに、赤裸々に見せてくれる。その真実に私は耐えきれず、一気読みが出来なかった。何度かに分けた。けれど途中で辞める事はあり得なかった。 グッと詰まり、嗚咽を漏らしたくなるシーンや描写はいたる所に。いや、そういう物だけで構築されていると言っても過言ではない程の濃さ。 展開はそんな幼少期から大人になり、やがてほんのり灯った道筋をゆく主人公の姿で締めくくられているが、これは完結という話ではないだろう。 この先の彼らを、そしてこういう人たちが昨今多く存在している事をこの作品で疑似であっても体感し、チラとでも考えて欲しい。 何ができるかなどとはおこがましい。考えるのはどう向き合えるかだ。 ひとつだけ具体的な筋に触れるなら、私は弟の結婚式だ。 ひどい言葉を唯一愛していた弟に浴びせられ……だがどうだろう。 この弟も、大事な晴れの日にこの兄を招待したのだ。両親が冷たく育ててきたのを目の当たりにしてきたはずなのに……だ。完全に兄を阻害する想いだけではなかったはずと思いたい。 一切の愛情がなければ、疎遠になっているのだから無視する事も出来たはず。そういう輩も現代は多いのではないか。 弟も弟なりに、悩みつつもやっぱり……と心を砕いたのではないだろうか。 ……私は甘いのかな(-"-) 衝撃の、骨太な作品。 ボロボロの兎を抱いて眠った主人公を思うと、心が千切れた(仕事中だったのに)
2件・2件
うーのすけさん。レビューを見て書いた気持ちすら思い出し涙がでそうでした。(T_T) ありがとう。寂しい気持ちにさせてしまったら申し訳ない。 ADHDの事実はこんな感じだと結構リアルに書いてしまいました。 こういう作品はあまり読まれず、嫌遠されるみたいです。みんなが寂しい気持ちになるからでしょうか? 読まれた方が自分達の子供達への接し方について、少しでも何か変わってくれればいいなと思って書きました。 うーのすけさんにも切ないながらも何か届いていたら、泣きながらも書いた価値があったような気がします。 こんな真面目なレビューありがとう。 ファン&知り合いになってくれてありがとう。
1件1件
チャー丸さん、思うまま書きなぐったようなレビューに丁寧なレスありがとう。 とても苦しかったけれど、素晴しい作品でした。一人でも多くの方々に読んでほしい、そう思いました。 なかなか真に理解が難しい事かもしれませんが、作品でこういうことを伝えていく姿勢は見習いたい。 これからも執筆、頑張ってください(*´∀`)
1件

/1ページ

1件