当初“某大賞”に応募しようとしていて、何を書こうかなぁと思っていました。丁度私が文学フリマというイベントで、サークル活動を終えたところだったので、漠然と(こういうの、高校生の時に友達とわいわい参加できたら楽しかっただろうなぁ)と思い、プロットを切り始めました。 文学フリマ。文フリは非常に楽しいところです。 初めは一般(買う側)として参加しました。 出店者は結構静かな人が多いのですが、本を手に取り、開くと、いきなり顔にパンチを食らうほどの衝撃があるんですよね。 文章も拙いし、オチ弱いし、突然話が盛り上がるし、読者の私を振り回すのに、読者の私は目の前の出店者に文句が言えないんです。 なぜなら、その本はその人が書きたくて書いて、表紙から何から全部自分でして、お金を支払って製本しているから……。 そこには“私はこのお話を書きたいんだ”っていう気持ちしかないんですよね。 そこへ私の“こうしたほうがいいんじゃない?”は、熱意に水を差すようですし、おこがましい行為に感じたんです。 同時に、文学フリマってなんて素晴らしい空間なんだろうって思いました。 ウケないから、流行りじゃないから。 そんなことはどうでもよくて、ただ“書きたいから書く”というシンプルな世界だったんです。 続く

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