読ませて頂きました。とても面白い着眼点と構成ですね。固く物悲しいテーマを内包しながら少年の爽やかな夏の思い出が輪郭を作り出すとても夏らしい作品です。老若男女の視点に合わせる多面的な展開の仕方で着地にも落ち着きがありました。作品としての完成度こそ高いと感じますが、気づいたことを一点だけ。 コンテストの趣旨に合わせて書き下ろされた作品であればなのですが、「海」と物語の結びつきとしてはもう一歩表現の深みとシナリオへの海の関連性が欲しかったように思います。青年の感情の起伏、世界観の柱を彩っているのは確かに海ではありますが、この物語は海なしにも作者の着想だけで成り立ってしまっているように思えてなりません。もっと海が主張して欲しかった。。といえばおかしい表現かもしれませんが。 特に戦時中の海上でのお話が回想の立ち上がりとなっているわけですから、個人的には松川との関係を書き込む場面で深く懐の広い海の描写との絡ませ方がさらに見たい!と感じます。 非常に勉強になる作品でした。ありがとうございます。
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おおさっそく。 ありがとうございます! 海ですねうん。 そこなんです。肝心のテーマが…。 これでもまだ指摘されたりして海をキーにできたほうなんです。 そ、海がよわい…。 これ、テーマなに?ってきけばおそらく多くの人は海よりも夏とこたえるだろうなと自覚しています。 でも作品自体を褒めていただけたので、今作品に関しては満足です。 妄コン的には…。 うん、この作品をもって妄想コンテストは卒業ですが、今後コンテストだとかに出す時の、私の課題として生かせていけたらいいなと思っています。 テーマを考えるという最大の課題。 とってもありがたいレビューありがとうございました!

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