藤白 圭

百人斬りへの御参加、誠にありがとうございました。 読了致しましたのでレビューさせて頂きます。 舞台は近未来。 しかも法の手が隅々まで届かない、裏社会の蔓延る人工島。 そこで探偵業をしている志貴への依頼というよりも「脅迫」といった形での「人探し」 冒頭の荒んだ街の中であっても、どこか穏やかで幸せそうな生活から一転して、一気にハードボイルドな雰囲気に切り替わったところから、物語にグイグイと引き込まれました。 依頼人の謎。 探せと言われている女の謎。 周辺で起きる事件に、「志貴」自身の過去と正体。 あらゆるものが絡み合い、そして、緊迫感のある描写が続く中、その謎は解き明かされ、衝撃的なラストへ―――― 常に手に汗握る展開で、息をつく間もないとはこのことか?と思うほどでした。 悲しい過去や、切ないシーンも織り込まれているだけでなく、、SFアクションミステリーとでもいうのでしょうか? かなり様々な要素が含まれた贅沢な造り。 ただ、ファンタジーやわずかに入ったオカルト要素等、あまりにも多くの要素をねじ込みすぎてしまったところで、無駄にゴチャゴチャしてしまった部分も無きにしも非ず。(もう少しシンプルな方が読みやすく、アクションシーン等もイメージしやすかったという意味です) ただ、この世界観。 そして、人物の描写や背景等、かなり練り込まれてあって、物凄く面白かったです。 かなり筆力のある作家様の描く、ワイルドで切ないミステリー。 彼の背負う業の重さが読者である自分の胸にもズシリと響くようでした。 素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
1件・1件
 お礼の返事が遅くなってすみません。レビューありがとうございます!誤字、脱字があって読みづらい箇所もあったと思いますが、丁寧な感想を書いてもらったこと、とても嬉しく思っております。  レビューでもあったとおり、確かにいろいろな要素を詰め込み過ぎたかもしれません。この点に関しては、書いている途中で少し迷ったところではありました。でも出来るだけオリジナリティーのあるストーリーに仕上げたいという想いもあって、このようなストーリーの形となりました。  誤字の指摘があったので後ほど直していこうと思っているのですが、今他に続きを書いている小説があるので、そちらを優先させたいと思っています。今回のレビュ

/1ページ

1件