藤白 圭

人が生み出したものだからこそ、生みの親である人への飽くなき探求心があるのか? それとも、「人」というものを別次元で存続させるために、思い出集めをしているのか? 無機質であるはずのAIが、どこか、感情的なものに感じさせてくれる作品。 これが、人間の生末なのかもしれないし、はたまた、人類はどうなっていくのか。 人が人であるという確固たるものが「心」であり「記憶」であり「思い出」なのだとしたら、作者の考える未来が我々「人類」の未来なのかもしれない。 しかし、ラストの大どんでん返し。 なんだか切なく感じましたが、西さんらしいなぁと思いました。 SFを書かせたら、やはり、西さん! 短編なのに骨太で一気に西さんワールドに引き込まれました。 これも、多くの知識と文才のなせる業ですね。憧れます。
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快紗瑠さんへ 今晩は。 レビューを有り難うございます。 他の方にも伝えてますが最後の部分が気に入らなくて書き変えています。 途中でAIに取って人は神様みたいなものだとしたら、人が神を必要とする様に、滅んだ人を復活させたくもなるのではと考えたからです。 書き変えたこちらの方が気に入ってはいます。 読んでくださり嬉しいです。 (^^)
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確かに。 滅んだ人を一生懸命復活させたくなるっていうのは、ロマンであり、一度は滅したという切なさもありますが、人が恐竜や古代生物を復活させようと躍起になっているのと、どこか似ている部分もありますよね。 そう考えると、いつの時代も、いつの世も。 知性ある者が考えることというのは同じなのかもしれません。 そして、皆、知性に奢って、破滅に進むのかもしれませんよね。 そう考えるとまたまた切ない…… いつも深い話で考えさせられます。
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