豆子

凄く面白かったです。 新しい角度から物語を読めたことが幸せです。 聖くんのしたことは決して褒められることではない。悪と言ってもいい。弱った人間に嘘を付き丸め込む。本当な悪人です。なのに、(聖くんの側面から見ると)なんて切ないんだろうと思わずにはいられない。 物語が進めば進むほど、悪人のはずの聖くんが愛おしく思えてくる。悪いことをしているのは変わりないのに、それも仕方ないって思えてしまうのが凄い。 アルバムに隠してあった本当の思いに気づいたくだりでは、涙が止まりませんでした。マキタカとふたりできゃっきゃしている圭介を見つめる聖くんが頭に浮かんで、ポロポロ涙が出てきました。 そして圭介の懐の深さと優しさ、忘れていた思い出の風景の中での気づきに感動しました。一緒になって、あーそうなんだ。と思えました。 このお話、名作ですよ。 素敵なお話をありがとうございました。
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豆子さん素敵なレビューをありがとうございます! そう、そうなんです。悪人を違う角度から描写すると、悲劇の人に思える。そういう物語を描きたいと思い、このお話を作りました。 「どうしてそんなことをしてしまったのか」 そこへ焦点を当て、読者様がどう感じるのか、たろまろは知りたかったのです。なのでとても嬉しかった!  圭介にもあったのだと思います。 新しい友達が出来て、離れていった存在を「寂しい」と感じる自分が。 だからこそ、もらったプーさんを手放すことなく持っていたのだと思うのです。 すれ違ってしまった二人。やり直せない過去。消えぬ想い。 記憶を無くしたことで始まった関係は、記憶を取り戻し
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