みおぺーぬ

タイトルを目にして「面白そう!」と真っ先に思いました。 ケモ耳白髪瞳は金色の美少年、風生(対人間モードはごく平凡な容姿)と、その師匠の黒髪超絶美少女、白風のコンビ。メインのこの二人がとても魅力的。 お話は短編に分かれており、毎回主人公が変わる。人間の因縁や怨念や魂や幽霊などなど…テーマは重く悲しいものが多い。しかし、毎回待ってましたとばかりに風生と白風の二人が気持ちよく解決していく。 読んでいくうちに、このメインキャラの二人が好きになり、詳しく知りたくなった。 風生はどんな経緯で白風の弟子になったのか、白風は、精神は成熟した大人(熟女?)なのに、なぜ十歳くらいの少女の姿なのか…。 そして、五つの短編を経て、最終話『月のあした 永遠の風』で第一話の主人公紅音が再び登場し、風生の過去が明らかになっていく。 あまりにも辛く悲しくやり切れない過去に、胸が痛くなった。 どれほど迷って、考えた抜いたことだろうか。 最終的に風生が選んだ道は、すとん、と私の胸の中にいい感じに収まった。 『ヒトはそんなに変わらない。でも、ヒトの世はすごく変わった』 風生は寿命が長いのだから、まったきっと、新たな選択が出てくるかもしれない。 一話では、頼りなげな少女だった紅音の成長も微笑ましい。 お話は終わってしまったけれど、「またいつかどこかで…」と思わずにはいられない。 素敵なお話をありがとうございました。 私、生まれ変わったら風生の嫁になります!!(*''ω''*)

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