――小説サイトに自分の恋愛を描くと成就する。    小説世界と現実関係の不確かな鋭利さ、いっその事と思うよな思いに駆られてしまう事にぐらぐらと揺さぶられながらも石鹸の香り漂うような爽やかさを感じるのは心地よい軽快さ溢れる文体で。ただし彼女の気持ちに添うように初々しい警戒心がページを慎重に運ばせていきます。願いを募らせていくからひとつひとつのエピソードに対し相づちを打つこともしばしばで。  どうかこの恋が叶うまでに、と願うのはなるほど自明の理で。溢れるほど想像するに甘い結末を描かずにはいられない。SHOのキャラに同調同意できる青らしさ、いじらしさがあり、いつかこの青さも立ち所に消え行くのだろうか、と思えば、寄り添う彼女の恋が叶うことで赤く実り、人間として成熟していく様がまたたまらないのです。  どうぞ手に取り、青い果実が赤く染まるその時を、最後まで描ききるそのときまで一緒に見届けてみませんか?  これから読書の秋、恋がしたくなる秋になるよ。先手必勝! 今のウチだ! いち早く読んでから恋をしよう。
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