清瀬 美月

『シニフィアン銀河祭』というとても響きの綺麗な、そしてちょっぴり難解なタイトルから、どんな表紙が生まれるのだろうと、とても楽しみにしていました。 完成しましたと連絡を受けてお伺いしたら。 もう溜め息ものの美しい作品がそこにありました。 ゆきまるさんの描かれる色彩、大好きです。 細部まで丁寧に描かれていて、優しいのに力強い、独特の世界観がそこにはあります。 教えていただいたベニシタバという蛾。 羽の色が赤いこと、知りませんでした。 お顔を隠しているように見えて、まるで小さな女の子が恥ずかしがっているように思いました。 羽の下に雫のようなものが描かれていて、そこで雨のシーンを思い浮かべました。 後ろのお花は飯田銀河という黄色いツツジ。 なんて素敵な名前なんでしょうね。 この名前も初めて知りました。 このツツジのところ、月のようにも見えて私はすごく好きです。 ふわふわと浮かぶ光る玉は、涙。 どこか含みのある、柔らかな少年の微笑み。 赤い瞳と赤い羽。 マントにある渦が過去とリンクしているような、そして全体的に動いているようにも見えて(動くエスカレーターに乗っているみたいに思いました) 妄想爆発…! 考えている時間がとても贅沢に感じました。 ゆきまるさんの作品に触れられたこと、こんな素敵な作品を原案にレビューできたこと、本当に光栄に思います。 チームオアシスの一員であれたこと、すごく嬉しかったです。 ありがとうございました。
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