江田公三

身体感覚に沿った臨場感のあるお話だと感じました。 面白かった。 自分の良く知っている誰かの記憶は、視覚だったり 聴覚経由の言葉だったりといったもので形成されて いる部分も大きいけれど、肌の温もりや、ちょっと した匂い、舌でなぞった体の塩味や苦味だったりする。 この物語の前半は後半とどう重なっていくのだろう。 もっと味覚や嗅覚を細密に描いていたら、後半とリ ンクしたのではないだろうか。 ヨネダさんというある意味害の無い安心できる存在 としての他者と、傷つけあった過去の恋人の対比も できたらよかったと思います。

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