江田公三

よくある片思いの循環かと思いきや、逆の循環も 提示してあって、なかなか凝った設定の恋愛物語。 誰にも憶えのある感情が溢れている。 どちらが出口か、というまとめだけれど、方向と いうより、正確には登場人物が偶数なのでどの組 み合わせかという方が適当な事例。男女何人かで 組み合わせを探る古典的な図式とも言える。でき れば結末のヒントを見せて終わるとより楽しい。 ※会社員田中の「かつてあの子を狙っていた男ど もを密かに蹴散らしていた過去」ってちょっと怖い。
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