僭越ながらレビューさせて頂きます。 切なさと儚さが胸を締め付ける作品でした。 神様の正体はすぐに分かります。でも、それでいて別の謎がどうしても解けず、読み進めるスピードが速くなってしまいました。全ての謎が解き明かされるラストは、悲しくも優しさに溢れています。 そして、不器用な想い……誰もが感じる男の不器用さが秀逸に表現されていました。家事を手伝わない、文句ばかり言う、それでいて優しい言葉すらかけられない。これは多くの男性が共感するのではないでしょうか? 男ってバカですよね。ちょっとしたことで後悔し、些細な事で立ち直れなくなり、さりげない事で笑顔になれる。からあげ……私も笑顔になるなあ…… さらに、新たな想像を駆り立てられる場面もありました。それは、くだらないと笑い飛ばすところ。家事をしない、何もしない、文句ばかり言う。そんな理由で離婚があるとも聞きます。でも、もし付き合う前に、大好きな彼がそうだと知ったら? 恐らく、嫌いにならないでしょう。恋に真っ直ぐですからね。そして、その後も許せちゃうのではないかな? そう感じます。 ラストに理沙が何も言わないのもいいですね。「私は幸せでした」なんて言葉を想像してしまいます。 面白かったです。十分に受賞が狙える作品だと思います!
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いつも素敵なレビューありがとうございます!! 今回「夫婦」をテーマに書かせていただきました。「友達」でも、「恋人」でもなく、「夫婦」。 ただ「好き」という関係だけでなくて、「信頼」とか「絆」とかそういったものも表現できていればいいなぁ……なんて思ってます。
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