読み始めた途端、得体の知れない化物が疾走する黒い森に引きずり込まれ、血の感触や臭いを感じながら、ラシヴェルとエルフのリンクルと化物を追いかけました。 私は普段本格的なファンタジーは読まないですし、バトルものもあまり好まないのですが、ラシヴェルとマグダレーナとのファンタジックでありながら、リアルでもある戦いの様子が、とても鮮明に頭の中に浮かびすんなりと世界に溶け込むことができました。 この物語の中でまず一つ目の特筆すべき点は、戦闘描写の素晴らしさです。とにかくどの戦闘シーンもかっこよく、そして美しいです。私の中ではずっと映像として再現されていました。 二つ目は、登場人物の魅力です。主人公ラシヴェルはおそらく読んだ人の心をわしづかみしますし、おしゃべりなリンクルのキャラクターは主人公の魅力をさらに引き出してくれます。 ヒロインであるリューナは、強さと優しさを持った戦いの女神そのものですし、後半での変化もファンタジック・サイコパスというレビューをまさに表現していて、彼女というキャラクターが物語をより豊かにしていると思いました。 魔女達や他の登場人物達もそれぞれただ出てくるだけではなく、しっかりとした個性を持ち、かつ物語に溶け込んでいます。 三つ目は、程よい抜け感でしょうか。本格的な雰囲気を持ちながら、キャラクター設定はライトさを忘れていない為、読み手を選ぶことなくぐいぐい読ませてくれます。 少し周りくどい書き方をしてしまいましたが、簡単に言えばとても面白く、ほとんどの方が読めば嵌まってしまうのではないかと思います。 素晴らしい物語を読ませていただけたことに感謝したいと思います。 夏イベお疲れ様でした。

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