野井田 区論

 レビュー失礼いたします、野井田 区論と申します。  夏イベでレビューをすることとなり、さて、お手並み拝見とばかりに読ませていただいたのですが、もうストーリーテリングが抜群でした。高いリーダビリティにページをめくる手が止められませんでした(笑)  レビュー賞投票の際に架空レビューをちらりと覗いた時は、「これ、どんだけ物語に緩急つけさせるつもりだよ……」と突っ込みたくなるぐらいに異色な「料理バトル」×「ファンタジー」×「ミステリー」と言う、あまりのジャンル横断っぷりに言葉を失ったものですが、蓋を開けてびっくり、それらのオーダーに見事に応えきっていて思わず舌を巻きました。  どの場面を切り取っても素晴らしかったのですが、個人的には、鱗が清軌との出会いを思い出した、いわば表紙につながるシーンがすごく好きです!! 架空レビューを先に読んでいたのにもかかわらず、いえ、逆に読んでいたからこそ、「ほあー、こう来たかぁ」と思わず唸らされました。  改めて、どう足掻いても温度差が違いすぎるだろ、と思われたジャンルを違和感なく一つの物語に落とし込み、かつよく練られた構成で、読み終わった後に何かとてつもないものを目撃してしまった気になりました。  レビューとは名ばかりの拙い読書感想文になってしまいましたが、とても幸せな読書体験をすることができました。ありがとうございます。
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野井田さん、初めまして。 レビューを有難うございます。お言葉に恐縮の思いです。 執筆中は正直もう、ジャンルからして何でもありなら、好きなように書かせて貰おうと開き直っておりました。その結果、長くなってしまいましたが(苦笑)。 ご閲覧、有難うございました。励みにさせて頂きます。
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