サークルより参りました。 淡々とした語り口の中に、家族の絆が見えました。 主人公の父が遺した古い8ミリビデオ。 その存在が、一瞬おっ、と読者の意識を惹き付けますが、その中にこれといって特別な映像は入っていません。 その後もドラマチックな展開はなく、ただただ静かに物語は画面を切り替えていきます。 そう、それはまさしく、その無声のビデオの内容のように。 だけど、それでいい。 この物語を読み終えたあと、読者はそう思います。 人生ってそうそう目まぐるしいものじゃない。 それでも、その平坦な日々の中に、大切なものは確かに芽吹く。 そのことを、この物語を読むことで、人々は再確認するのです。 大変勉強になる、素敵なお話でした。
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レビューありがとうございます! どうにも貧乏性で、日常生活を大きく越える物語を描くことができずにいます(笑) ドラマや、何か重大な秘密を期待されるアイテムだけに、平凡過ぎるかもしれないとは思っています。 描かれなかった部分、人の思いを想像してほしいと思っているのですが、不充分、不満足と感じられる部分があるでしょうか?
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