不思議な都市伝説を題材に、友情の儚さを描いた、美しくも悲しい作品ですね。 ラストはバッドエンドと言っていいのでしょうが、そこへ行きつくまでの心情が、とても細やかに描写されているため、むしろ切なさが心に残ります。 こんなホラーもあるのかーーと、とても新鮮な気持ちで読ませてもらいました。 どこか文学的でありながら、もちろんホラー作品としての読み応えもあり、準大賞に選ばれるだけあるなと思いました。 人間生の描きかたが、とにかく巧みです。 人間っていうのは、こういう生き物ですよね……。

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