西 東

君の見ている赤色と私の見ている赤色は同じだろうか? との疑問をふと思い出しました。 光の波長の長さで証明できると言う話もどこかで見ましたが、一度は疑問に思うものではないでしょうか。 機械的に管理されきった未来の有り様が、どこか酷く虚ろにも感じてしまう物語です。 夢を追うのは人の性なのか、それとも夢に溺れてしまった一人の孤独な男の末路として相応しかったのか。 管理を永劫に続ける夢を、政府もまた夢見ている様にも感じられました。 しかし遺伝子の働きが次々と明らかにされている現状を思うと、全てを管理し管理し合う社会もあり得そうで、その一見は隙間のない仕組みの中に起こり得そうに感じてしまう物語です。 また全てが作者様に魅せられた胡蝶の夢の様でも有ります。 妙なレビューを失礼しました。
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>西 東さん お返事が遅くなり、すみません。 管理が進んだ社会と、夢を見せる蝶。この物語は、その二つのイメージで組み上げたものでした。 厳格さとあいまいさが合わさった時にどうなるか、ということを考えながら書いたものなので、そう言っていただけて嬉しく感じております。 最後に、いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
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