虹川れあ

ツンデレ王女・ティティインカと、罪を背負った商人(実は**)のイザークの愛が織り成す、古代ラブロマンスです。 世間知らずの王女様だったティティインカですが、夫(予定)のイザークに呪いをかけてしまったことから物語は始まります。 最初こそツンツンしていたティティ。 呪いをかけてしまったイザークにたいしての感情の移り変わりは、ちょっと天然で可愛いです。 夫婦にくっついていた「(予定)」が外れたときは、思わずニヤリでした。 ヒーロー・イザークはティティ側から見ているうちは掴み所のない男という印象ですが、ティティへの想いが見え、ちょっとずつ糖度を上げていき、炎のような愛になっていく様が素敵でした。 互いの呪いを解くための旅は、国境を越え、世界の境目すらも越えていきます。 スケールは大きいですが、そこに生きているのは確かに人間たち。 そして、神様にも神様の思いがある。 だからこそ、感情移入して物語を辿ることが出来ます。 舞台はエジプト文明以前、神話と人が入り混じった時代で、馴染みが薄いかと思いますが、作者様の知識としっかりとした時代考証から生まれた世界に生きるティティインカたちは生き生きとしています。 古代ラブファンタジーロマンス、そのキャッチコピーに偽りなし! 互いを信じ、求め、愛を貫くティティインカとイザークはまさに、「愛は世界を救う」でした! 素敵な物語をありがとうございました!
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