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「傾国の華」~白き柔肌は紅《くれない》に燃ゆる~
二瀬幸三郎
2017/12/1 1:39
二瀬幸三郎です。 拝読させていただきました。 平安時代の隠された裏の歴史…… その中で、まるで人柱の如く即位させられた〈望まぬ御門〉玄武天皇…… そんな御門に見初められ、〈庶民より召し上げられた姫君〉千愛…… 一見、時代に翻弄される立場にある二人が運命に反逆し、逆に翻弄する物語…… そんな風に感じられました。 希代の陰陽師である安倍晴明をはじめ、ましろ、遼など護りしものたち…… 千愛の命を狙うものの、やがてその魅力に惹かれていく朝信、そして芦屋道満…… 自らの保身のため、その自らが企てたはずの〈その場しのぎの御門〉を恐れ、結局は〈欠けぬ月〉を手に入れつつも破れた藤原道長…… 登場人物全てにそれぞれの物語があり、また、それが全体の物語として交錯し、一つの物語を紡ぎ出しております。 光と闇を持つ平安時代の背景描写、遼と朝信の戦闘シーン、晴明と道満の術合戦なども見所ですが、やはり、この物語の中心は、玄武と千愛による〈愛の育み〉でしょうか…… 官能的でありながら、そこは氏による文学的表現にて決して下品にならず、美しく描かれており、物語の華となっております。 まあ、何度も見せつけられている側からすれば、「節操ねぇなw」「御門自重しろw」となってしまいますが…… よく「歴史にifはない」と申しますが、そも、記録に残っているものだけが出来事の全てではなく、その隙間をついて、新たな物語を創造できるのも、創作という活動の魅力であると、再認識しました。
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大和撫子
2017/12/1 2:46
最後まで応援、本当に有難うございした。正直な話、一度はメジャー受けするものを書いてみたくて書き始めたものの、最初は仲間が読者。以上、というだけで(^-^;開き直れたのも、二瀬さん始め仲間の応援の力です。王道ではなく横道になりましたが、最後まで描きたかった 事を曲げずに書ききれました(こうしたら良かったかな、というのは勿論ありますが) 丁寧なレビューまで有難うございます。てか、「節操ねぇなw」「御門自重しろw」に吹いた(*´艸`*)確かに。襲の色目や和歌については、もう少し深めたいです。次回作こそ!(あー、やっぱりマニアック)本当に有難うございましたm(__)m
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二瀬幸三郎
2017/12/1 12:45
こちらこそ、いつもありがとうございます♪ 歴史物は、SF、ファンタジーと並んでマニアックになってしまいがち……と言うより、個人的には多少マニアックな方が面白いと感じております。 受けがよいからと云って書きたくないものを書くよりは、いっそ書きたいものを書ききった方が気分良く筆が走るというものです♪
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