【コメント】

どうも、ありが党でございます！

この板割町老人会の皆様を知ってしまうと、『最強・最弱のパーティー』は彼ら以外にない！！と、思えるほど、しっくりくる集団です。最初は、わざと「ありがとう」と言うために周囲に迷惑をかけている彼らをどうにも好きになれない私でした。彼らのお節介に対して宅朗がイイ反応をしないことに辛辣な感想を言い合う勝手すぎる姿に、拒絶感すらありました。しかし、冷静な珠姫の沈着な対応との絡みの中で、ご老人方のただひたすら一途な一生懸命さ故の“間抜けな可愛らしさ”がどんどん滲み出てきます。物語始まりで鼻についた老人らしい頑なさや自分勝手さすら愛らしく思えてくるほどです。作者の意図にまんまと嵌められた、と言えましょうか(笑) 大変面白く、読んだあとの爽やかさも素敵な作品でした。ありがとうございました。