凪池 シリル

りふるさん、初めまして。 この度はとてもうれしいレビューとスターをありがとうございます。コメント返信を、と思ったのですが、こちらもりふるさんのこちらの作品に大変惹きこまれましたので、レビュー返しにさせていただきました。 こちらの作品には、なんとなくイベント巡りをしているうちにたどり着いたのですが、本当に、出会えて良かったと思います。 文章は非常に簡潔で読みやすく、なのに物語そのものから目が離せなくなりました。純粋に、お話に向かい合う芯の強さのようなものを感じます。 まだ第二章、「きっと帰ってくる」を読んだばかりだったのですが、読んでいる途中、「これはすごい作品だな」と思いながら、兄弟の行く末にハラハラしながら読み進めてしまいました。 章の終わりに、どうしてこんなにも心掴まれたのかを考えたのですが、まず、私が何より素晴らしいと思ったのは、「町の人に嫌な人がいない」点だなと思いました。人々はこんなにも優しいのに、それでも少しずつ居場所を失い、所持金が減っていく。それが逆に、じわじわ追い詰められていく感覚をより悲壮にし、そして、「作られたお涙話っぽさ」がない故に、物語であることを忘れ良質なドキュメンタリーを読んでいる気分にさせられたのかなと。父親が帰ってくるのか。少年たちはどうなるのか。本当に予測できなくて、父親が登場したとき、感動より先にただただ、ほっとしました。 じっくりと浸りたくなる雰囲気の作品です。他の作品も含め、ゆっくり読み進めていきたいと思います。一連のシリーズに対する説明もありがとうございます。参考にします。 改めまして、ご訪問とスター、レビュー本当にありがとうございました。これからも期待しております。こちらも長々と失礼いたしました。
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