西 東

最後の娘の言葉であろう一文に、ハッとさせられますね。 『渡し守』もその妻であり娘の母親も、家族の為に頑張っている様で、実際には自分の立場しか考えていなかったのではと思います。 その場所にこだわらなければ良かったのにとも思うのですが、一度上手く行った場所だから『渡し守』は離れ難かったのかも知れませんね。 だから『渡し守』には視野の狭さを感じ、娘の素直な言葉にもの悲しさを感じもします。 そして仕事を理由に忙しいからと、お母さんに家庭の問題を任せてしまうお父さんを何となく想像してしまいます。
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