六花 夜

刺し跡に恨みが込められた他殺体。殺害したのは誰か。松本刑事の熱心な身辺調査により浮かび上がる容疑者。ついに犯人の匂いが濃厚な人物に迫るが…!? ドラマ仕立ての本格ミステリでした! 基本に忠実に書かれており読みやすかったです。死体の提示から始まり、証言を集め…犯人に辿り着くもアリバイに苦戦。 ついに謎と動機が明らかとなり…と、王道盛りだくさんにも関わらず、短編に無理なく収めているのが凄いです。 またテーマのバレンタインを記念日とし、犯行の一端になっているのも良いと思いました。 私が一番気に入った文章は『言わばそれは、美郷への疑念を打ち砕く免罪符』です。この辺り、苦悩する様子が格好良い! 個人の希望としては、松本刑事に何か目立った特徴が欲しいかな…と思いました。口癖とか?短編では難しいでしょうか。 もう一つは、ラストがあっさりと感じたので、余韻を持たせるシーンが欲しくなりました。 長々とすみません!とても読みやすく面白かったです!!
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うわ! わ! 本格的なレビューをありがとうございます。こ、これは、ひつじさんの所にもお遊びのレビューは書けないわプギャー。 (前回の「秘めし愛を暖めて。」が動機に焦点を当てた一本筋のお話だったので。)今回は、動機にも着目しながら、何かひとつトリックを仕掛けられないかということで、アリバイ崩しにチャレンジしました! 飛行機と新幹線での到着時間差を用いて、アリバイ工作をするところまでは思いついたのですが、その後が色々大変でした(笑)。 特に手こずったのは場所選びです! 空港がロケーション悪すぎるので、新幹線で行った方が速いところの多いこと多いことww。アリバイ工作のために飛行機で行っても、空
オチに関して、説明するのも野暮なんですが、このお話は、女が「彼氏が愛よりもお金を選んだから憎らしかった」と言いながら、彼氏からお金を盗んでいるという矛盾を言及されるという、シニカルなものを狙いました。ですので余韻ではなくスパっと切るような終わり方にしました。 しかし、余韻ですか……考えてみます。 松本清治のキャラクター性ですかー。 ちなみに、彼の存在によって、このシリーズは、かの昭和ミステリ作家、松本清張のパロディと化しているのです。 松本清張と言えば、犯行に至った社会背景や人間模様に焦点を当てたストーリー展開と、淡々とした文章で綴る筆致が特徴だと考えています。 清治さんの特徴ですか……本人に
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丁寧なお返事ありがとうございました。゚(゚´ω`゚)゚。 ロケーション選びやトリック、下調べが大変だろうな…と思いました。現実的な部分がしっかりしてるから説得力があるし、犯行の裏付けの語りにリアリティが生まれて面白く読ませて頂きました! 松本刑事の特徴については、あけびさんのいう人物像は伝わっているので、完全に私の我儘です(笑) 癖の強い探偵物が好きなので(笑) 余韻については、金がらみの話でスパッと!もいいと思います。 読み終わって何だか寂しく、後日談とかに喜ぶ読者の気持ちでしたので(笑) また松本刑事に会えるの楽しみです!(*≧∀≦*)
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