持田ぐみ

新垣蛍さん、「あの気持ちをもう一度」、読みました。 タイムカプセルを使った短編が多い中、こちらの作品が光っているのは、 未来の自分に宛てた手紙に「嘘」が含まれていた点だと思います。 自分を見つめる過去の自分。 過去を振り返る今の自分。 合わせ鏡のような思考の往来の中で、本当の気持ちに向き合う主人公の姿に共感しエールを送りたくなりました。 私は、プロの作家さんと一対一で話していたとき、 「これは趣味ですから」 と言われたことがあります。本業が別にある方でしたが、映画化もされている作品をそのように言われ、衝撃でした。 才能やら努力やら、生活費やら周囲との幸福度の差やら。 夢を追うのはそう言った向かい風との戦いですね。 クリエイティブな職業だけでなく、すべての夢を持つ人が、その向かい風の音を聞いているのだと思います。 頑張ろうと思える作品をありがとうございました。
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mochidaさん、はじめまして! 素敵なレビューをいただき、ありがとうございます。 何かの目標に向かって歩いている時、無意識にカッコつけたり、都合のいい解釈をしたりして、本当に見なければいけないことから目をそらしてしまうことがあると思います。 それが困難な目標であれば、特に。 私が最近気感じたその事実を、「嘘」という形で作品の中に入れてみました。 伝えたかったことに気づいていただき、本当にありがとうございます。 映画化もされている作品で「趣味」というのは衝撃的ですね……。 でも、いつどうなるのかわからない世界ですから、それくらいの気持ちの方がいいのかもしれません。 こちらこそ、温かいレ
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