青木ぬかり

 小説というものは、そう容易くジャンルで区分けできるものでしょうか。  本作はホラーというジャンルにありながら、描かれている世界は人間のドラマ……。  それも「愛の意義」を問いかけるものですね。  筆致は平易な文章で綴られた一人称……さながら若者向け「ドグラ・マグラ」といったところでしょうか。  豊富な知識と優れた技術をもちながら、それをひけらかさない文章に、著者の懐の深さを感じます。  素敵な物語をありがとうございます。
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